世界にポジティブな影響を与えることは、ビジネスの重要な役割であるという見方がますます強くなっています。そのため、企業の社会的責任(CSR)はより成熟し、その範囲も慈善事業との提携やインクルーシブな活動、カーボンディスクロージャーなどに留まりません。
持続可能な調達は、現在、先進的なビジネスリーダーの間で関心が高まっているテーマであり、多くの組織で重要な課題となっています。価格や品質だけでなく、調達先の環境や社会への影響も考慮した購買・投資の意思決定が必要です。
人材紹介業界ではどうでしょうか。
グローバルサプライチェーンのビジネス持続可能性評価を行うリーディングプロバイダー、EcoVadisの調査によると、調査対象となったサプライチェーン専門家の97%が、持続可能な調達はビジネスにとって重要であると考えていることが分かりました。
新たな規制、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みの強化、世論の変化などによる影響を企業が受けることで、ビジネスリーダーは倫理的なサプライチェーン管理の検討を迫られています。
サプライチェーンにおける信頼できるパートナーとして、人材紹介会社はこの変化に対して重要な役割を担っており、また、自社サプライチェーンが倫理的であるかどうか確認する義務を負っています。さらには、社会的企業をサプライチェーンに組み込むことで、社会的調達を支持することもできます。
「調査対象となったサプライチェーン専門家の97%が、持続可能な調達はビジネスにとって重要であると考えています」
また、求職者の倫理的慣行に影響を与え、貢献することもできます。求職者が公平で倫理的な職場を利用しているか確認することは、リクルーターの基本業務のひとつです。
基本的に私たちは、紹介する求職者が、入社する企業で贈収賄または汚職、搾取、強制労働、現代奴隷の被害に遭わないよう、安全を確保する責任を負っています。
CSRを通して人材のスキルギャップを埋めることに貢献する
ビジネスリーダーが、会社が倫理的基準を推進する上で果たすべき役割を認識していることは重要です。
英国では、当社がサービスを提供しているSTEM産業において、約6万人の人材が不足しており、また、多様性の問題にも直面しています。特に十分な行政サービスが提供されていない地域の若者の失業は、英国だけでなく、世界的に見ても大きな問題です。
このような課題がある一方で、これは、こういった地域の人々がSTEM分野で成功するために必要なスキルを身につけられるよう、当社CSRイニシアチブを支援に集中させる適切な機会でもあります。
サプライチェーンにおける持続可能な調達をリードする
人材紹介業界は、サプライチェーン管理の全サイクルに影響を及ぼすため、持続可能な調達を主導する上で独自の機会を有しています。当社は、人材供給に影響を与える重要な役割を担っており、多大な社会的インパクトを与える可能性のある立場にあります。
法によって持続可能な調達が促進され始めていますが、多くの多国籍企業では、調達およびコンプライアンスの専門家が雇用され、倫理的なサプライチェーン管理がCSR部門の重要業務に位置づけられています。
これは基準強化に向けた継続的な動きであり、これにより人材紹介事業者は持続可能な調達の促進を主導できるようになり、結果クライアントには最高のサービスが提供されることになります。
もっと詳しく見る

SThreeで築くグローバルなキャリア
SThreeは人々を原動力とし、エネルギーにあふれた組織です。社員に愛される当社の文化についてはこちらをご覧ください。

多様でグローバルな職場で、あなたの可能性に挑戦しませんか?
多様でグローバルな職場で、あなたの可能性に挑戦しませんか?

仕事のモチベーションや成功の秘訣とは?若手コンサルタントへインタビュー
仕事のモチベーションや成功の秘訣とは?

第二新卒から築く、リクルーターとしてのキャリアとは?
第二新卒から築く、リクルーターとしてのキャリアとは?

就活の軸は何?令和の学生が企業に求めるものとは?
就活の軸は何?令和の学生が企業に求めるものとは?

2023年度版・日本における「働きがいのある会社」女性ランキングに選出されました
2023年度版・日本における「働きがいのある会社」女性ランキングに選出されました

成長組織の一年の軌跡―Progressive Recruitmentディレクター スペシャルインタビュー
Progressive Recruitmentのディレクターである野﨑 裕司に、一年間で大きな成長を見せたProgressive Recruitmentの立ち上げから現在までの組織づくりや、企業が成長するために必要なこと、そして更なる成長のために意識していることについて話し...

マイクロクレデンシャルは未来の仕事と学習の手段になり得るか?
マイクロクレデンシャルが労働者と組織の双方にとって有用なツールである理由について解説します。

正社員以外の働き方(契約労働)は拡大し続けるのか?
SThreeの調査によると、コントラクター(契約社員や派遣社員、業務委託などコントラクトベースで働く労働者)の人気が高まっています。しかし、今すぐ臨時職員が正社員の数を上回るのでしょうか? STEMプロフェッショナルと雇用主にとってこれがどのような意味を持つのかを考察します。